学習塾とはそもそも何か
2023/10/15
学校という教育機関では十分に達成されることのない、個々の生徒のニーズに合わせた教育サービスが、学習塾の提供する社会的価値です。
小学校・中学校・高校は文部科学省が決めたカリキュラムにそって、集団の生徒に対して決められた順序で各教科を指導していくことになっています。小学6年時の9月頃には算数は「分数のかけ算・わり算」を教えることになっており、多少のずれはあるにしても、全国の小学校ではその内容を授業で取り扱っていることとなっています。さて、授業で教えられた内容をクラス35名全員が理解し修得することはありえるでしょうか。
実際の学校では、上位10人くらいの生徒はすんなり授業内容を自分のものにしていくでしょう。次の10人ぐらいは少し苦労しながら問題練習をこなしながら自分のものとして身につけていくでしょう。そして残り10人くらいはその授業内容を自分から遠いところにあるものとして受け取り、自分のものとすることがこの段階ではできないでおり、保護者に「公文に通ってそれができるまで練習しておいで」と言われたりします。生徒は、しぶしぶよく分からないけど、まあ言われた通りに教わった通りに計算していけば、何とかなるという段階まではたどり着ける生徒もいます。また、保護者の無関心のため放置される生徒もいて、彼らは中学・高校に行っても分数の通分・約分ができなかったり、小数のかけ算・わり算ができないまま中学・高校生活を送っています。
このように見てくると、生徒たちの学力個性は大きく3つに分類できるようです。これは学問的に立証されたものではなく、生徒たちを指導してきた教師側の率直な印象であり、これら3つの境界は明確なものではありません。
学校の授業でスムーズに学習内容を修得できる生徒にとって、塾は次のステージへのステップであり、競争をともなう入学試験で勝者となるための少しレベルの高い問題への挑戦の場所となっています。ここでは練習の量より質の高い問題を同じレベルの生徒たちと競い合いながら解き合うアスリートの集団が形成されます。
次に、学校の授業だけでは理解が不十分なため、塾において分かりやすくかみ砕いた説明を必要とする生徒たちがおります。これらの生徒たちは、教科書の内容を分かりやすく説明された後に、数多く問題練習することが欠かせません。多くの問題を繰り返し解くことで、その単元の内容を自分のものとしていくのです。彼らにとっては、問題をパターン化してパターンごとに解法を記憶していくことが大切となります。だから、彼らに不可欠なものは、努力と忍耐心なのであります。それゆえ、「やればできるじゃないか。よく頑張ったね。」という言葉を最高に幸せに感じる生徒たちがこの集団なのです。
3番目のグループに属する生徒たちは5教科の学習においては、かなり苦戦を強いられることとなります。英語の単語や基本文を記憶することにおいて四苦八苦してしまうかもしれません。それでも、スポーツやピアノや書道やボランティア活動などにおいて素晴らしく活躍することもあります。勉強は苦手で、学習において喜びや満足感をほとんど感じられない集団かもしれません。このグループの生徒たちは個人差はあるけれども、中には算数のかけ算の九九のやり直しが必要な場合もあります。漢字も小学2年・3年の内容からやり直しが必要な場合もあります。その理由で、塾ではこれらの生徒に向けては2種類の指導が必要となります。一つは、今学校でやっている内容をいかに乗り切らせるかという指導であり、もう一つは、その生徒ができるレベルからのやり直しつつ今の学年のレベルまで追いつくのを辛抱強く支えていく指導です。
以上3つのグループと塾との関係を見てきました。まとめると、学習塾の使命は、一人一人の生徒のニーズに合った情報と指導を提供し各生徒の学習を熱意をもって支えて上げることと言えるのではないでしょうか。
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